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翌日から僕と相沢くんは良く遊ぶようになった。逃げた友人達などは「トイレから返ったらお前居なかった」などと言うので心の中で縁を切った。
相沢くんとは所属する層こそ違えど、趣味が合った。
驚いたのは彼が結構オタクだった事だ。アニメは良く見るらしく、「萌え」も好きだと言って懐かしいエロゲーのタイトルを挙げた。そう言えば彼が使用するキャラクターはイカツいおっさんタイプや若いイケメンキャラじゃなく、可愛い女の子タイプだ。ややサブカルの入ったマイナー漫画など好みも似て、話題に尽きる事がなかった。
気づけば僕らは放課後ゲームセンターに寄るだけの仲から、昼休みに一緒に食事するまでに仲良くなった。
相沢くんの友人の不良とも少し仲良くなったりもしたが、やはり僕ら二人はどうも異色のコンビに見えていたようだった。
「お前、相沢と何かあったのか?」
職員室に呼ばれそんな事を聞かれた事さえあった。
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