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。リークされた写真もラブホテルに入って行く男の背後しか写っていないため、どんな顔なのか勇士は知る由も無かった。何とか男の正体を言わせようと激しく罵倒したり、時折手を出しても一切何も言わない亜利沙に余計に怒りが増幅していった。
しかしそれも束の間、次の日また何者かが封筒を送って来た。
今度は、勇士がラブホテルに入って行く写真であった。立場が1日で逆転した。
「あんた、いったいどの面下げて私に手を上げたのよ!だいたい私が浮気したのは、あんたがあまりにも自分勝手で私を相手にもしないからじゃない!!気づいてるのよ!営みの時だって自分の姿をひたすら鏡で見てるし、ショッピングに出かける時だって朝から2回もシャワー浴びて着ていく洋服から洗顔から髪のセットから香水から私より支度に時間がかかるし、狭い歩道も私を車道側に歩かせるし、料理だって毎回やれ糖質が多い塩分が多いベータカロチンが足りないとか、こんなにカロリーが高いもん食ったら顔に吹き出物が出来ちゃうだろ!とかハッキリ言ってあなたは重度のナルシストなのよ!ほとんど病気なのよ!もうウンザリだわ!」
亜利沙は日頃の勇士への不満、鬱憤、嫌悪をここぞとばかりに吐き出した。
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