第1章 /つぶやく

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*** side N(佐藤直大(なおと)) *** なんか、最近楽しくない。 部活の上下関係とか、先輩後輩とか。 休み時間もスマホ片手にツイッターとかインスタとか、 誰と誰が付き合ってるとか。 中学って、今までとは全然違う。 だからなのか、新しいクラスにあんまり慣れないというか、なんか上手くいかない。 「ツイッターってどんなの?」 部活の帰り道、佐藤直大は幼馴染の塩田彰磨(しょうま)に尋ねた。 保育園からずっと同じクラスだったけど、中学で初めてクラスが別れた。 「んー、自分の思ったことを呟く文章メインのSNSかな。写真メインなのがインスタ。休み時間にやってる奴とか結構いるよな」 うん、いるいる。いきなり写真撮ったりするし。インスタ映えがどうだとか。 なんでそんなに流行ってんだろ? やったことも見たこともないし、イメージ湧かないというか、どんなものなのかイマイチわからない。 「つぶやいて、なんになんの?」 「なんになんのって…。おまえ、言い方気をつけろよ」 彰磨が咎めるように眉間に皺を寄せる。 え?なんか問題発言したか?? 「『呟いてなんになんの』って、ツイッターやってる奴からしたら馬鹿にされたって感じるかもしんねーだろ」 …マジか。馬鹿にしたつもりなんて全然なか ったんだけど。
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