プロの殺し屋

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携帯電話が鳴った。 「もしもし」 「どうも」 「例の件、どうなりました?」 「それを報告するために連絡したんですよ」 「上手くいきましたか?」 「もちろん。私はプロの殺し屋ですよ。失敗するはずはありません」 「となると、あの忌々しいあいつはもうこの世には」 「ええ、いませんよ。じきにニュースで見れるでしょう。自動車が崖から転落したということで」 「私をさんざんだまして金を奪い取ったんだ。胸がすく思いとはこのことだ」 「ちなみに殺したやつの親や兄弟、親戚から友人知人まですべて殺しておきました」 「あいつを知っている人間を全員?」 「あなたとの関係に気付いた人間がいて調べられたら厄介ですからね」
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