いわゆる「卒アル見せて」問題

しかし、どうしてみんな揃いも揃って卒業アルバムに興味を抱くのだろうか。

別に二年前の写真を見たからといって、今から二年後の姿が予想できるわけでもない。よく知りたいのなら、大した準備もできず、自分の表情も確認できない中で撮られてしまった個人写真などではなく、今の姿をしっかり見ればいい。

卒アルの写真を見たところで、何も得られることはないし、誰も得はしない。あれは、決して興味本位でのぞいてはいけない、一種のパンドラの箱なのだ。

個人的な見解としては、比較的自分に自信のある人ほど、人の卒アルを見たがる傾向にあると思う。そういう人は隠したい過去がある人のことがわかっていない。

別に自分に自信のある人を悪く言う気は無いし、他人の気持ちがわからないのは仕方ない。しかし他者の卒アルを見たいと自ら申し出るのは配慮に欠く行為だということにいつか気づいて欲しいとは思う。