恋の終わり、恋の始まり

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恋の終わり、恋の始まり

放課後の教室で、普段は男勝りな友紀が、少し赤い顔をして俺に声をかけた。 「ねえ、相談があるんだけど」 「──相談?」 「ん……」 ようやく肩にかかるぐらいに伸びた髪の毛を指で梳くと……友紀は小さな声で告げた。 「私、さ……斉藤のこと、好きなんだよね」 「……へぇ」 思いもよらない言葉に、間抜けな声を出してしまう。
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