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「まぁ。マリア!どうなさったの?昨日、何か忘れ物でもしたのですか?」
とジュエルが言うと、
「いいえ。違うわ!ジュエルお姉様に会いたくて来たのよ!」
と満面の笑みで答えた。
そこへ、セバスチャンがお茶を入れたカートを押しながら現れた。
「姫様方。どちらでお茶を召し上がりますか?」
と問うと、
「ねぇ、ジュエルお姉様のお部屋にお邪魔しても宜しいかしら?」
とマリアが訊ねた。
「もちろんいいわよ。」
とジュエルが答えると、
「セバスチャン!たっぷりのお茶といっぱいのお菓子をジュエルお姉様のお部屋に持ってきて頂けるかしら?長くなるかもしれないから!」
とマリアはセバスチャンにウィンクして、カレンの手を取りながら、ジュエルの部屋に入った。
ジュエルは戸惑いつつも、二人を招き入れ、部屋のテーブルと椅子へと案内して、椅子を引いた。
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