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いつまでこの屈辱に耐えれば良いのか? 答えがみつからない今に、私は絶望をしなければいけないのか? 違う、この私の行動は私と康誠の未来のために必要なこと そう信じる 信じたい 誰が見てもそうは見えない、今の侵されている私の姿 天井にある大きな鏡に映る私は滑稽にしか見えない ーーー克己が果てる 私はこれで終わりだろうと思っていたけど、立ち上がった克己は何も言わずバスルームに行き浴槽にお湯を貯める これで終わり そう思うとホッとする そして1回だけなら、まだ私も救われる 1回寝ただけなら、安い代償だ きっと、康誠だってバレても許してくれるはず バスルームから出てきた克己は私の顔の前に立ちはだかった これは・・・ もしかして・・・ 克己は何も言わない 見上げると冷たい視線で見下ろしている克己の姿 克己は・・・無理やり口に押し込んできた 「うっ・・・ん・・・」
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