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康誠のマンションは1LDKの築浅の賃貸マンション
部屋に入ると康誠の香水の匂いだろうか?
いつもの康誠のシトラスの香りがする
玄関を上がりキッチンを通り部屋に入る
ベッドとテレビと本棚とソファーと小さな机があるだけのシンプルな部屋
思ったよりも物が少なく、ガランとしている
「散らかっててゴメン・・・」
なんて康誠は言うけれども、私の部屋に比べると全然キレイ
ソファーに座る私にコーヒーを入れてくれる康誠
ドリップで入れてくれる姿が様になっている
きっと、いつもは彼女に対してもこんな風に優しく接していているのだらうなんて思うとフッと寂しい気持ちになる
自分のコーヒ―をマグカップに入れて持って来て、私の隣に座る
相変わらず暗い表情をしている
お互いコーヒーを一口、口に含むと康誠が重い口を開けた
「明日、松下さんが本社に来るよ」
「・・・・・・」
康誠の言葉を聞き、一瞬頭が真っ白になった
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