9人が本棚に入れています
本棚に追加
レヴィンは、小高い丘の上に居た。
燃えるような、赤い空。
燃え盛る、集落。
「本当に……これで良かったんだな……」
戸惑いに、迷いの入り雑じった感情。
レヴィンは、自らの口から……
『集落を焼き尽くせ 』
と指示を出した。
燃え盛る集落。
其処に住んでいた民は、別段レヴィンの住む領地に影響力は無かった。
民達は、外界との交流を避け、自分達の文化を、伝統を守り続けてきただけだったのだから。
そんな集落が火に包まれた理由は、領主の一言だった。
『魔女の巣窟は脅威だ』
時は、2ヶ月前に遡る……
最初のコメントを投稿しよう!