裏話

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さて、ここで裏話を1つ。 実は蒼井の処女小説『硝子越しの海』は半分ノンフィクションで、半分フィクションなんです。 あはっ。 読まれた方にはわかるかと思いますが、主人公千波の気持ちは全て本物。 そして、院長先生の気持ちは蒼井が生み出したフィクションです。 それに、あの小説はね。 本当はバレンタインで終わってたんです。 両想いなんて有り得ないし、キスもしてません。 娘に書くのを進められて、心の発散した方が良いと。 で、アンハッピーエンドでは面白くないと付け加えさえられたものですので、本当はただの片思いです。 面白味なくなっちゃいました? ごめんなさい。 アンハッピーエンドで、面白味もなかった終わり方でしたが、実は片想いをしてしまって、でも想う事さえ浮気だと自分を責めて、あろうことか主人に話して自分の過ち(ただの片想い)の自責の念に苦しみ離婚して、主人を心から愛する人と再婚した方が主人の為だと言う蒼井に、主人が笑い、 「あんな兄ちゃんに恋して、離婚するなんてアホやん。氷川きよ〇や韓国ドラマに憧れてるのと一緒やん。アホちゃう?あっちは仕事で、ホストみたいなもんで、ババァ相手に笑顔振り撒いてれば金落としてくれるし、本心はキモイキショイババァやなぁと思っても、それが仕事やん。あんた告白したらキモイと思われるだけやん。告白してくるか?連れてったるで。」 と言われてしまいました。 まぁ、通院も止めてたし、想う事で主人に申し訳なく思うバカ真面目な蒼井の事を一番わかっていたのは主人なのですが。 以前エブリスタで、想う事も浮気で、あんな小説を書いた私は罪深いと言われた事もありました。 ご主人が可哀想とのご意見も頂きました。 心の浮気が一番の罪だとも。 実際、蒼井自身もそう思ったから苦しんでいたのです。 ごもっともなご意見だったと思います。 人によって価値観は違うし、罪と感じるか感じないかも変わると思います。 実際、蒼井は片想いで、何も無いし、院長先生にとっては予想だにしない、記憶にも止めないただの患者さんと言うのが真実なのだから。 院長先生は全てにおいて平等な方なので。 蒼井には微塵の恋心もないのですもんね。
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