お悩み1 友達がほしいです!

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「凜憧さんは...やっとできた私の大事な友達なの!お願い、やめて萌優ちゃんっ!!!」 「...大野、さん」 「日和...」 呆気に取られる一同を前に、大野さんは震え声で呟く。 「私...ずっと無理して萌優ちゃんたちに合わせてきた。それでも友達って言ってもらえたら嬉しくて、だからそのために自分を押し殺して...でもごめんなさい。もう無理なの」 「...アンタ自分で何言ってんのかわかってんの?ウチらのことずーっと見下してきたってことだよね」 「違う...そうじゃ、なくて」 「...もーいい。最初っからアンタのこととかどうでもいいし?使い勝手良かったから構ってやってただけだから」 バイバーイ、と吐き捨てて、ギャル達は教室に入っていく。 大野さんが力が抜けたようにその場に座り込んだ。 栞が気遣うように言う。 「お...大野さん大丈夫?ごめんね、私の...せいで」 「違う...凜憧さんのせいじゃない」 「でも...このことのせいで大野さん、クラスで独りになっちゃうかも...っ」 「......それでもいいよ」 大野さんはそっと栞の顔を覗き込んで笑った。 「正直...すっごく怖くて、さっきだって萌優ちゃんの味方しちゃいそうになった。でも、凜憧さんのこと傷つけたくなくて、せっかく出会った私を理解してくれる大切な人を失いたくなくて...だから何にも後悔してない!」 それはとてもスッキリして晴れやかな、澄んだ青空みたいな笑顔だった...。 キーンコーンカーンコーン...チャイムの音が耳元で優しく鳴る。 .........ん?待てよ俺、なんか用事あったような...。 そうだ、移動教室だぁぁぁぁ! 無言でダッシュする俺。 まぁ結局遅刻してこっぴどく叱られたのだが...。 何はともあれこれでなんとか一件落着。 大野さんと栞はのちにアンとダイアナを彷彿とさせるような、『腹心の友』となったのだ...。 >>お悩み1 解決
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