お悩み1 友達がほしいです!

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大野さんの明るい茶色の髪が日射しを受けて透け、キラキラと輝く。 どっちかっていうとギャルのグループに入りそうな容姿なのに、そんな様子じゃない。 暗く伏せた瞳は少し潤んで、今にも泣きそうだった。 「...っあの、大野さん?」 「ハイッ!?わ、あの」 「いや、なんか辛そうだと思って……大丈夫か」 大野さんはピクンと肩を震わせた。 その頬を透明な涙が伝う。貸出カードに小さな水たまりができた。 「ほわっ!?コレ...大野さん、どどど、どーしたんですかっ」 栞がびっくりして顔をあげた。 「な、泣いて、いるんですよねっ!?何でですか」 「アホ栞!お前他人の感情に疎すぎんだよ、そんなズケズケ聞くなっつうの」 テンパって無遠慮な言葉を口にする栞と、それをバシバシ叩く俺。 大野さんは呆気にとられたようにぽかんと口を開く。 「お、おふたりは図書委員さんなんですか」 「あぁうん。...ってか幼馴染なんだよ、俺と栞は」 「けーくん、放課後しか当番来てくれないよね。それも時々だし」 栞がまた頬を膨らませた。...うっ、それ言われると辛い。 大野さんはフッ...と小さく微笑んだ。 「ん?どーした」 「あ、ごめんなさい。おかしいとかじゃなくてその...幼馴染っていいなぁ、って思って」 ……よくわからないが涙は止まったようで良かった。
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