4 銀の鍵

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4 銀の鍵

 水樹家の主、勝夫が首なし死体で見つかった。  竜が死んだ夢を思い出した。  ライオンだけでなく、竜も水の守護神だった。 「あの関守石は死体が見つかるのを防ぐために置かれたものだったのか?」  鰺ヶ沢警部補が言った。 「首を切断するってことは犯人は猟奇的な趣味があったんですかね?」  勝夫が死んだのは喜ばしいことだ。  これでまた1人、このゲームの参加者が死んだ。  何を隠そう、水樹勝夫を殺したのはこの俺だ。   しかし、山内を殺したのは俺じゃない。  勝夫はどんな扉でも開ける《銀の鍵》を持っていた。これであの屋敷に行けることが出来る。
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