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舌打ちしながら手早くボクサーパンツに沁みを作っているものを取り出し、突き入れた。先だけ入って、すぐに進めなくなる。その狭さときつさに腰の奥が震えた。
「あっ、いっ、痛っ……ゆっくり、ゆっくりして」
そんな加減が出来る状態じゃなかった。途中まで食ませた状態で何度か激しく腰を振ったら、あいつは俺の下でびくびくと震えた。かまわず突き入れていると、相手の身体が何度もずり上がって具合が悪い。
もっと固定した状態にしたくて、正常位に直そうとしてぎょっとした。あいつの腹と股間は夥しい精液とシートの汚れでどろどろだ。
「ごめん……嬉しくて、出ちゃった」
すまなそうに俯くと鼻をすすった。
俺は何も答えずに、仰向けにしたあいつの足を抱えて再び埋め込む。熱くてキツくて、すぐにいってしまいそうだ。
波をやり過ごしたくて、一度意識をそらすことにする。外を見ると、いつの間にか窓が曇っていた。
指先で小さく拭いて、覗くだけの穴を作る。コンクリの周りに犬猫がいないのを確認した。
「どうしたの?」
「励んでる間にコンクリに跡つけられたら困るだろ」
「仕事熱心だね」
「うるせぇよ、カントクさんはケツだけ上げてろ」
再び、音が立つほど責め立てた。あいつのものは早くもまた兆している。
俺の視線に気づくと顔を隠すように手のひらで覆い、泣きそうな声を出す。
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