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異世界到着
目が覚めてみると、当たりは真っ暗だった
ぼんやりとした蝋燭の光が白い壁と赤い柱を照らしている
起き上がって当たりを見てみる
私の周りには四本の棒が立っていて、そこに神社のしめ縄みたいなので囲われていた
「目が覚めたようじゃな」
突然した声に驚いて、勢いよくそっちを見た
私よりも一段低い所に人影が四つあった
三つは怖い顔のおじいさん。そして一つは中年くらいの男の人だった
どれも時代がかった服を着ている
母さんが見てる韓国時代ドラマに出てきそうな服だ
「目が覚めたなら早う来ぬか、娘」
ムッ
とても傲慢な命令口調に腹が立つ。何なんだこの老人ズは
というか、ここは一体なんなんだ
見た事ない。いっそドラマのセットだと言われた方が納得できる
だだっ広い一間の部屋には赤い柱だけが目立っている
私がいるのは一段高い舞台の上みたいな場所
部屋が広すぎて全体が見渡せない。暗いのに蝋燭だけだから?
「娘、名はなんだ」
「人に名前を尋ねる時は、まず自分が名乗るのが礼儀じゃないの」
中年男が高慢に言うから、とうとう我慢ができなかった。むかつく!
けれど男のほうも苛立った顔をした
瞬間、しくじった感があったけれど後の祭りだ。出たものは引っ込まない
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