異世界到着

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「どうやら、礼儀を知らぬ娘のようだ」 底意地の悪い笑みを浮かべた男が片手を上げた すると、暗がりから二人の人が突然出てきて、私の腕を強く掴み上げた 鎧みたいなのを着て、腰に剣を差している 怖いのと痛いのとで頭の中はパニックだ そもそも、どうして私はこんな所にいるの? どうしてこんな扱いを受けているの? ドッキリならもう十分だから誰かネタばらしして! 「立て!」 「いやぁ!!」 怖い 嫌だ 離して! そんな思いで力いっぱい叫んだ その時だった… 突然ピンク色の光が広がった。落ちてきた玉の色と似ている それが光った途端、私を掴んでいた二人が何かに押し潰されたみたいに床に倒れた この人達だけじゃない 私に命令口調で話した三人の老人も、中年男も同じように潰れている 上から圧力がかかったみたいにジタジタして、苦しそうに唸ってる 「あ……」 違う恐怖が襲ってきた 人が潰れてしまいそうな圧力なんて、このままじゃ死んじゃうんじゃ…? 「どうしよう…」 多分原因はあの光だ。私の声に反応したみたいだった もしもこの人達が死んだら、私が殺した事になるの? 怖くて声がでない。震えが止まらない。パニックで息が上手く入ってこない その時、戸口に近い闇が少し揺れた気がした     
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