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龍姫ってなに?
ある程度腹が満たされると落ち着いた。お茶を飲んでまったりモードだ
そうなると沢山の疑問が浮かんでくる。勢いとか雰囲気に流されて、有耶無耶になっていたことだ
「あの…聞きたい事が山積みなんだけど、いいかな?」
切り出すと、皆は少し表情を強ばらせた
「まずはね、ここはどこ? 私がいた世界ではなさそうなんだけど」
異世界ですっていう答えを受け入れる覚悟はできた。どれだけ待ってもドッキリの看板を持った人が現れる予感はないし
「ここは、龍仙郷という場所です。龍が住まう場所ですよ」
あぁ、やっぱ龍なんだ
「皆は龍なの?」
「えぇ、そうですよ。今は人身に変じていますが、本体は龍です」
「よほどの有事でなければ本体に戻る事もない。そう身構えるな」
紅泉が補足してくれる
「どうして龍に戻らないの?」
「そりゃ、生活しづらいからね。それに龍身は余計な力を使うから効率的じゃないんだよ」
黒耀がのんびり言う。相変わらず一番ノリが軽い
「龍族のみではない。他の部族も平時は人身をとる。本来の姿に戻る時は、本気で戦う時だけだ」
他の部族ってのもいるのか
龍がいるなら、白虎や玄武や朱雀もいるのか
なんかのゲームみたいだな
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