【青森で聞いた二つのお話】

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ある日の事です。 青年「いやぁ!今日は、凄く良い天気だなぁ! どうだい?〇子。 一緒にドライブに行かないか?」 と、青年は自分の部屋で人形に語りかけました。 もちろん… 人形は、何も言わないのですが、 青年「よし!決まりだな!!!」 と、青年はガレージからオープンカーを出すと、 人形をその助手席に乗せて、自らの運転でドライブに出かけました。 外は、本当に良い天気です。 青年は、車の屋根を全開に開けて車を走らせました。 青年「ああ!何て気持ち良い風なんだろ!〇子も、気持ち良いだろ?」 人形は…相も変わらず無言で助手席に座っています。 ただ… その長く美しい髪は、 風に吹かれて 大きく『たなびいて』いました。 やがて… 青年「あ、トンネルだ」 青年が運転する車は、トンネルに入りました。 トンネルの中では、凄いスピードで大型トラックや乗用車がすれ違って行きます。 そして… 青年「よし!〇子!トンネルから出るぞぉ!」 青年の車は、トンネルを出ました。 青年「わっ!いきなり外に出ると、太陽がまぶしく感じるね!〇子!」 青年は、助手席の人形を見ました。 とっ!!! 青年「わ…わぁぁぁっ!!!」 青年は! 思わず叫んでしまいました!!! と! 言うのも!!!
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