お泊まり会

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時間がとてつもなく長く感じられた。 何かが私の、そして友達の横を通って部屋の中を移動している。六畳ほどの部屋では少し動いたらその何かに触れてしまいそうで、誰もそこから動くことなど出来ない。 そして、その状況を救ってくれたのは、意外にも仕事に行っていない父だった。 プルルルッ… ビクッ?! 「あ!お父さん!?」 私のケータイを鳴らしたのは父からの着信。私は思わず声をだして、目の前の携帯を掴んで電話に出た。 父からはあまり夜更かしせず寝るように。という注意の電話だったが、その電話のおかげで重苦したかった空気が一瞬にして軽くなっていた。 私はまだ少し怖かったものの、なんとか立ち上がって電気を着けた。 そっと部屋を見渡してみると、やはりぬいぐるみが落ちていて、しかしそれ以外にはとくに変わった所など何もなかった。 電気をもう一度消すきにはなれず、結局朝まで三人で学校の事なんかを話しながら過ごした。
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