第3話

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「ショウ、アールはどうだ?」 イエーガーもアメリアと同じように見物していたらしく刀を納めながら近づいて来るショウに声を掛けるとショウはうんざりした様子でイエーガーを見る・・・ 「イエーガさん、、、騎士団での私闘は禁じられて無かったですかね?」 「私闘?・・・何の事だか分からんが、、、アールとの手合わせ(・・・・)はどうだった?」 イエーガーがとぼけながらもう一度尋ねるとショウはハアと盛大に溜息をつく・・・ 「まったく・・・腕は良いですけどね、、、、少しペースを乱させると焦るのか剣筋が荒っぽくなるのが気になりましたけど・・・?」 「やっぱりショウもそう思うか、、、筋は良いんだが頭が固くてな・・・?」 イエーガーはそう言い懐から煙草が入った包みを取り出すとその一本をショウに渡す。 「で、、、僕にどうしろと?」 ショウは小さくファイヤと呟くと人差し指に灯った炎をイエーガーの持った煙草の先に近づけるとフーっと煙を吐き出す・・・ 「今回のクエストの間だけで良いから、アイツらに少しお前の戦い方って奴を教えてやってはくれないか?」 「ちょ、ちょっと冗談でしょうイエーガーさん!?そういうのは隊長で有るあなたが教えるべきことで・・・」 ショウが面倒臭そうに言うが目の前のイエーガーは真剣な眼差しでショウを見ている・・・ 「・・・頼む!」 「わ、分かりましたって!・・・全く」 ショウは頭を下げながら頼み込んで来る先輩で有るイエーガーにため息をつくと渋々了承する・・・ ~~~~~
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