◇一夜目◇

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(お? やっと諦めたか?)  俺はホッと、胸をなで下ろそうとした。  その途端  ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン  ピポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ――…… (~~~~っ!!  ああっ! もう限界だ――――!!!)  俺はガバッと起き上がり、被っていた布団を乱暴に剥ぎ取った。  そしてそのまま玄関先に走り出て、近所迷惑も顧みずに勢いよくドアを開けた。  ピン…………  呼び鈴を鳴らす指が止まる。  その相手を見た途端、俺は背筋にぞくりと悪寒が走った。
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