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何も無い、真っ白な空間。
上下左右、どれくらいの広さなのか、全く距離感が分からない。
目が覚めると、そんな場所に居た。
「何処だ?ここ・・・」
「気が付きましたか」
「!?」
声に驚き、ガバッ!と起き上がる。
・・・と其処には、女性が居た。
白いワンピースの様な服を着た、長い金髪の綺麗な女性が、俺をじっと見つめている。
「え・・・と、どちら様で?」
「私はユースティア。貴方方の世界を管理している・・・神です」
「・・・ゑ?」
神・・・だと?
「あぁ・・・そう、ですよね。理解が追い付かないのも無理はありませんね。いきなり『私は神です』と言われても、信じられる訳ありませんものね・・・」
あれ?神(?)がなんか落ち込み始めたぞ?
「そもそも、私みたいな未熟者が世界神だなんて、務まる訳ありませんよね・・・何度世界を危険な目に遭わせてしまったか・・・」
「え、ええっ!!?」
な、何かとんでもない事口走んなかったか!?この女神は!!?
「大体、私は「あの、女神・・・様?」・・・はい?」
「あの・・・取り敢えず、状況説明して貰える?どうしてこんな所に居るのか、全然分からないんで」
「あ、あぁ・・・そ、そうでしたね・・・では」
このままだと話が聞けないと思い、俺は女神をこっちに引き戻し、説明を要求した。すると、女神・ユースティアは照れながら、すぅー・・・と息を吸う。
よし、これで話が聞ける。そう思った時だった。
「申し訳有りませぇぇぇぇぇえええん!!!!!」
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
女神が、いきなり叫びながら綺麗な土下座をかました。
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