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「申し訳有りません!申し訳有りません!申し訳有りません!申し訳有りません!申し訳有りません!」
「ちょ、ちょちょちょ!?な、何いきなり土下座してんの!?あれか?この状況と関係あるのか!?」
土下座したまま、猛烈な勢いで謝り続ける女神。訳が分からないので、取り敢えずつっこむ。
「は、はい・・・と、とても・・・関係あります」
「マジかよ・・・」
「だ、だって・・・
貴方を・・・死なせてしまったのですから」
「・・・ゑ?」
今、何て?
俺・・・死んだの?
「あの・・・どゆこと?」
「はい・・・実はですね・・・」
~回想~
「うぇーーーん!!全然終わりませーーーん!!!」
私は世界神として、様々な世界の管理をしていたのですが、日々増える一方の書類に追われていました。
それは『運命』の書類で、生物全ての運命を決める最重要書類です。
世界神に就いたばかりの私は、前任の神が残した物も含めて、ひたすら大量の書類を処理し続けていたのですが・・・
「幾らなんでも多過ぎですよぉーー!!!」
前任・・・私の先生なんですが、面倒臭がりで有名でして・・・殆どの書類が残ったままだったのです。
「はあ・・・酷いです。面倒だからって、後任の私に全部丸投げだなんて・・・」
「ユースティア様。お茶をお持ち致しました」
ぼやきながら仕事を進めていると、部下である天使のカスティエルが紅茶を持って来てくれました。
・・・大量の書類で埋まった執務室に。
「あ、ありが「きゃあっ!?」ああっ!?」
床に落ちていた数枚の書類を踏んで、彼女は滑ってしまいました。その手には、紅茶。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
バシャア・・・ッ!
机の前に積まれていた書類の山の1つに、思い切り紅茶がぶち撒けられ、その書類は赤く染まりました。
「ああっ!!す、済みません!!」
「は、はは早くっ!乾かさないとっ!」
慌ててそこに駆け寄り、床に落ちていた書類を拾おうとしました。
カスティエルも慌てながら、転んだ拍子に落ちた書類を拾っていました。
その内の1枚・・・『地球』の紋章が描かれた1枚を拾い上げようとした、その時でした。
ビリィ・・・ッ!
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