第1章 事に至るまでを

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そしてその魔法陣から現れたのはーーー 「やっほーセラ~!ひっさしぶり~元気だった?ってあ、もう死んじゃったか!」 ケタケタと笑うセランにそっくり……ただしセランよりは少し劣る(特に雰囲気的に)三対六枚の翼を展開する絶世の美女だった。 そんな登場の仕方でもセランは何ら驚くことも特にとるリアクションもなく平然と変わらない無表情で頷いた。 「はい、存命の頃は変わらず元気に過ごしてましたよ。それも『これ』のせいで先程までの限りになってしまいましたけど。そちらも相変わらずお変わりないようで安心しました、母様(・・)」 そう、この破天荒な美女は紛うことなきセランの実母ーーー 現天使長の座に就く『天代 星羅(セイラ)』そのひとである。
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