第3章 そして現在の状況にいたる

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「え?あれ?……っ、わぁ!?もっ、申し訳ございません!!」 頭に落ちてくるのを防ぐため手で頭を庇ったが一向に衝撃が来ず、顔を上げてきょとんとしたリエは私の手元に収まった書類の山を見て何がどうなったかを察すると、真っ青になってペコペコ頭を下げてくる。 「……いやな、リエ。幾ら目上の者とはいえ、仮にも熾天使がそう簡単に頭を下げるものではないと思うのだが。身内だけとはいえ、少しはプライドを持った方が気がするな…」 「ガブリエルのドジっ子は死んでも治らないよ。なんてったって【特性】が『ドジっ子』だからね」 「えぇ……?珍しい【特性】持ちで『ドジっ子』ってちょっと残念……まあ、ドジっ子なんて可愛い言葉で終わらせらせるなんて《致命傷無効》効果前提?ある意味凄いな」
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