第3章 そして現在の状況にいたる

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「~~~っ、心より感謝致します、アースフィールナー様!わたし、熾天使セラフィムは貴女様の忠実なる配下として、これより誠心誠意お仕えする所存にございます……!!」 やはり案の定ティエナシエルトールとリエの仕事の肩代わりをしていた、今にも死にそうな顔で書類に埋もれるセラフィムを迷わず気絶させた後、引き継ぎを諦めた私が自己判断で書類を片付けている時に目を覚まし状況を理解したセラフィムの第一声である。 私の存在は母様から聞いていたのだろうから名前を知られていようと何ら違和感はない。 ティエナシエルトールとリエをパシらせ書類も同時進行で片付けながら、セラフィムに同情する。 書類の山から引きずり出して交代しただけでさながら救世主のように感服し忠誠を誓うなどと、それまでのセラフィムの職場環境は推して知るべしである。
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