第3章 そして現在の状況にいたる

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「……取って来い」 「わぁぁなんで鎖ぃー!?」 「勘弁して逝きましょうか、ティエナシエルトール様?」 「ひぃぃぃぃ!!!!」 性懲りも無く逃げ出そうとしたのを、私が出した鎖でがっちり縛ってズルズル引きずって行くセラフィムを見送った後、恐怖で動かなくなったリエを無理矢理蹴飛ばし働かせ、帰って来たセラフィムと何故かボロボロになったティエナシエルトールと共に全ての処理を行った後、代理をセラフィムに任せて私はさっさと仕事からずらかった(転生した)のだった。 * * * その後、転生先のティルシエール家が王家に次ぐ地位の八大貴族家筆頭であった事を思い出して地団駄を踏んだり、膨大な魔力と引き換えのように属性が超希少な無属性(混じり気のない純粋な魔力であり、尚且つ質がかなり高くなければ適正がない)含め、一般の計測装置では現れない三属性と合計四属性というかなり扱いにくい上に多い属性持ちだと発覚したり、実は元【無帝】だった父の知り合いの現【炎帝】がギルドマスターでその使い魔が熾天使の次に高位の智天使の一体ケルビムだったり、私の正体に気付いて取り乱したケルビムによってギルドマスターが図らずも知ってしまったためいっそのこと利用しようと両親を無理矢理納得させギルドマスターの養子になったりと、それはもう色々とあり、そしてようやく現在のギルド最強の【零帝】になる所まで至る。
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