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「おや…おや……これは、随分怪しげな……」
そしてガチャリ、とドアを開けて聞こえてきた第一声がこれ。
そんなにドン引きした顔をしてくれるな、【風帝】…。
怪しい格好なのは自覚している。
しかし、色々と追求した結果これが一番良かったんだよ……。
「全身黒ずくめとは……ねぇ?」
この性悪に憐れまれるような格好も理由あってのこと!
『僕は無属性保持者の中でもズバ抜けて強い力があるのだから、その分縛りがあるのは当然のことだよ』
これは別に自分が神であることは関係なく、元々この世界の人間として正規に生まれてきた時もそうだっただろうこと。
生まれ育ったあの世界には魔力は必要のない代物だったから、ずっと生まれた時から力を封じた状態……いわば魔盲のような状態で生きていたために影響を受けなかっただけで、本来なら私はろくな生活を送れないような体質なのだから。
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