第4章 学園に通います。ということで、キャラチェンジ☆

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『そうなんだよね。おかげで覚醒してすぐに実家にはいられないと思ってギルドマスターに引き取って貰うはめになったんだよ。対処法は今のこの格好かな。これ、ちょっと特殊な力で編んでいるから実家だと自重出来なくてね。実家ではあくまで無害な可愛い娘でいってたから』 神形態?は精神体だから身体という媒介がないし神力で完全に影響を抑え込めるのだが。 「本当にそれだけなのですかねぇ?私には、邪魔を排除したように思えるのですがねぇ」 ああ……鋭いな、だから私はお前が気に入らないんだよ、()()()()()()()()()()──── 『それで、時間稼ぎはもういいかな?』 知り合いの中ではそれなりに親しい、という程度の者に深入りさせるつもりなど端から毛頭ない。 約束の時間通りに着いたというのにどうやら準備が出来ていない様子だったから世間話に付き合っていただけで、学園内で何かしら問題が起きた時の為の根回し以外に、私にとっての利用価値を彼はたいして持ち得ないのだから。 国民という【帝】としての重責だけならばまだしも、学園という個人としての足枷までも進んで嵌めるような者など無価値。 彼は自分を「腹黒」「食えない奴」などと自覚(・・)してはいるようだが、私からすればただのお人好しでしかない。 それを無自覚に行っている辺りがタチが悪く、私に無価値と評される事も分かってはいないのだろう。
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