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「最近、仕事どうよ?」
「うーん、なんかあんまり上司と上手くいかなくてね。」
「またぁ?おまえ、ちょくちょく揉めたりするよな。」
「まぁ、僕が悪いんだけどね。言いたいことなかなか言えないオクテだし。ちゃんと話できるのも翔也ぐらいだよ。」
「…なんか、嬉しいっちゃ嬉しいけど、毎回毎回不安なってくるわ…」
僕はオクテだ。
会社での人付き合いも上手くできない。
上司とも上手くいかないから、会社での仕事が毎日辛い。
仲良くいてくれるのも、中学からの友達である翔也(しょうや)ぐらいだ。
今日も翔也の誘いで居酒屋で飲んでるが、毎回仕事の話になる。
その度に、翔也に不安がられるが、もう慣れてしまった。
もちろん、彼女もいない。こんな性格だから、仕方ないんだろう。
そんないいとこ無しの僕でも、好きなことはある。
写真を撮ることだ。
いろんな場所にある美しい景色を、自分のカメラに収める。
その景色が、更に美しくなるのか、はたまた、ただの風景として終わってしまうのかは、自分の腕次第。
シャッターを切っている瞬間だけ、全ての嫌な気持ちを忘れられる。
それが、僕の生きがい。
唯一、僕が輝ける場所。
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