第1章

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「命日は9月だから… メアドも知ってるけど、忙しいのがわかってるから今までしたことなかったけど… 一度メールしてみようかな。」 一人言のように呟く加藤くんに言葉がかけられなかった。 昔のことなんて忘れて欲しかったけど、何年も心にあったことを変えるには確かめる必要があるんだろう。 高村くんに話しておかなくちゃ 何だか分からない冷たい汗をかきながら、いずれ私が高村くんの相手だと分かってしまうことを予感して心が落ちつかなかった。
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