第1章

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次の日の朝 今日もまた加藤くんが声をかけてきた。 「浅井ちゃん、おはよう。」 「おはよ。 あら、今日はいつもよりボタンが止まってるね。裾もズボンの中に収まってるし…。」 「ああ、そろそろ受験体制に入ろうと思って、気合いをいれたとこ。」 「そう、いいことじゃない、頑張ってね。」 「浅井ちゃん、沙織に何か言った?」 「ええ、彼女がやって来て加藤くんがこの頃避けてるのは私が何か言ったからでしょ?って。」 「アイツ… で、浅井ちゃんは何て答えたの?」 「彼女は誰でもいい訳じゃなかったわよ、あなただから体を許したの。 けして軽くない。 だからそれを加藤くんに伝えなさいって話したよ。」 「それで何時もと違ってたんだな。」 「彼女は気持ちを伝えたでしよ?」 「ああ、沙織も遊びだと思ってたから、急に好きだとか言ってきて驚いた。」 「彼女はあなただから許したんだよ。あなたに求められてることに気持ちがあると信じて。」
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