続・完璧男子に類なし

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興奮、なんてもんじゃない。 あの瀬戸が、俺の目の前で、 自分の尻に指突っ込んで、泣き喘いでる。 あの、瀬戸が。 「っっ・・・あ、は、ああああああああっ!」 「う、くっ」 我慢ができなくて瀬戸の指を抜くと、後ろから全力で貫いた。 やっぱ少しキツかったけど、無理やり押し入れる。 「やあ、んっ、いた、痛い・・・っ、んあ」 「っ、ほら、座席の上に膝乗せて。外見てろって」 「ああっ、やだ、嫌だ!・・・あ・・・んんっ」 片足をシートの上に乗せた瀬戸を、前屈みになって突き続ける。 きっと外から、瀬戸のエロい顔が見えているかもしれない。 景色を見てビビらせるためとはいえ、ちょっと嫌だ。 「ひあ、ああ、あ、た、たち・・・?」 「うるせ、っ、早く終わらせるぞ」 「や!だ、だめ、だって・・・、んあ、ゆ、揺れる・・・っ」 俺は腰を動かしながらも、気になって仕方がなかった。 こいつの身体・・・なんでこんなに気持ちがいい? 前にしたときもそうだった。 『んんっ、ああ、はああっ、たち・・・っ』 途中から、きゅうきゅうに締めつけられて、蕩けるように熱くなって・・・ まるでこんな俺を、受け入れたかのように。 「ううっ、っ」 「ああああっ・・・・・・ん、ぁ、熱・・・い」 「っは、はぁ・・・あ」 気がつくと俺は、瀬戸の中に放っていた。 俺の方が、先に。 やばい! 慌てて瀬戸の前に手を回して、限界間近のモノを扱く。 「っあ、あああっ、だ、ダメ・・・っ」 「うるせぇ、お前も・・・・・・イけ!」 「はああ、あ、ああ、放し、やあああああああっ」 手の中で、断続的に飛び散る感覚。 と同時に、中がぎゅうっと締めつけてくる。 「・・・は、っ」 もう一度吐精しそうになって、必死に堪えた。 絶対にあってはいけない。そんなこと。 「ふぅ・・・」 座席に腰掛け、繋がったままの瀬戸を抱き寄せる。 瀬戸は俺の肩に頭を乗せてきた。 「・・・・・・瀬戸」 皮肉めいたことを言う気力もなく、ただ瀬戸を呼ぶと、瀬戸はうっすらと目を開けた。 そのまま唇を近づけ―― 「・・・・・・た、ちばな・・・?」 「っ!」 慌てて顔をそらす。 観覧車はもう下降していて、あと数分で着きそうだった。 今、俺は何をしようとした? 瀬戸が呼ばなければ、俺は、 俺は・・・・・・
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