二人の朝

4/4
159人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「あッ…」 「やらしー声出すのな?」 すぐ耳元で低い甘い声が響く。恥ずかしさとドキドキで瞳が熱く潤んでしまう。 「…部長」 「ダメだ。二人の時は名前で呼べ」 「……ッ」 「ほれ。呼んでみ?」 「き、桐島さん?」 「なんでそっちだよ。first nameだよ」 「うう……………ゆうじさん」 「そう、よくできました。褒めてやる」 あの時と同じ、眩しいくらいの笑顔がそこに咲いて、チュッと目蓋にキスが落とされる。 「契約が取れた暁には褒美をやる」 「褒美って、なに?」 「秘密」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!