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「あッ…」
「やらしー声出すのな?」
すぐ耳元で低い甘い声が響く。恥ずかしさとドキドキで瞳が熱く潤んでしまう。
「…部長」
「ダメだ。二人の時は名前で呼べ」
「……ッ」
「ほれ。呼んでみ?」
「き、桐島さん?」
「なんでそっちだよ。first nameだよ」
「うう……………ゆうじさん」
「そう、よくできました。褒めてやる」
あの時と同じ、眩しいくらいの笑顔がそこに咲いて、チュッと目蓋にキスが落とされる。
「契約が取れた暁には褒美をやる」
「褒美って、なに?」
「秘密」
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