第1章 第2の冒険? そのお味は?

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「なるほど、猫さがしね。 ちゃっちゃと終わらせましょう。」 どう見ても、この依頼は子どもが出した依頼だ。 ……という事はそんなに難しくはないハズ。 私はそんな簡単な気持ちで、フィリプさんに返事を返した。 そんな時だった。 「あ、居た!」 フィリプさんが叫んだ。 私はフィリプさんの視線の先を見ると、確かに特徴が似ている猫が歩いていた。 「あ~、あの猫そうじゃない? 急いで追いかけようよ。」 私は、机に2人分の代金を置くと、荷物を持ってフィリプさんの手を取り駆け出した。 私は猫を見失わないように、追いかける。 流石猫、身軽さを活かして高級住宅街へと向かって歩いていく。 「あっちに行ったよ。 フィリプさん!」 フィリプさんの手を掴んで、回り込む。 「そっちか……。」 フィリプさんも、猫を見失わないように回り込む。 「フィリプさん。 挟み撃ちにしようよ。」 私はフィリプさんの手を離して、先回りをする。 猫は優雅に、塀に飛び乗りトコトコと歩いている。 良し、まだ気づかれていない。 「気を付けてな。」 フィリプさんの声が後ろで聞こえた。 しかし今はそれどころではない。 早くあの猫を捕まえないと……。
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