第1章 第2の冒険? そのお味は?

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しかし間近で見ると、探し猫の特徴とは違う部分が見て取れた。 「あ、この猫違うよ。」 私は落胆の声を漏らした。 そこへ、フィリプさんもやってきて 「猫違いか……。」 落胆の声を漏らす。 「しょうがない。 先ずは皆の所へ行こうか?」 フィリプさんが、仕方ないなと言わんばかりに話題を変える。 「うん、そうだね。 みんな教会にいると思うよ。」 依頼内容の詳細を聞きに行っているころだろうから。 ちょっと残念な気持ちのまま私たちは教会へと向かった。 教会に着くと、ギルド員さんたちが入り口に立っていた。 丁度交代の時間らしく、2人居たギルド員の内1人が教会に入っていくのが見えた。 教会には未だ、物々しい雰囲気が漂っている。 私たちは教会の入り口にいるギルド員さんに仲間の居場所を聞いた。 皆は教会ではなく孤児院にいるそうなので、私たちもそっちへ行くことにした。 フィリプさんと手をつなぎながら孤児院の扉を開けると、元気のいい子供たちが、お掃除をしていた。 「う~ん、皆どこにいるのかな?」 「応接室じゃないか?」 「あ、そう言えばそんなところがあったね。」 私たちは子どもたちの邪魔にならないように、孤児院の応接室へと向かった。
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