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応接室と言っても、ソファやリビングセットが置いてあるわけではなく、質素な机とイスが数脚置いてあるだけの部屋だ。
ドアをノックすると、部屋の中から
「どうぞ。」
という声が聞こえた。
リオさんかな?
ドアを開けると、皆が居た。
どう言う状況か、一瞬扉を閉めそうになった。
何とウィムさんとカイアさんが抱きあっていたのだ。
そして神父さんの姿はない。
「お……お邪魔だったかな?」
私はおずおずと、扉を閉めようとした。
「待って、これは誤解なの。」
悲痛なウィムさんの声が響いた。
「まぁ、色々あってねー。」
リオさんが何か含みを持たせたような言い方をする。
「気にするな。
おっ、フィリプ兄見つかったんだな。」
ジェニス君がフィリプさんを見て駆け寄ってきた。
「皆、そっちはどう?
詳しい話聞けた?」
私がみんなに問いかけると、ウィムさんが
「それがねぇ、神父さんが忙しくて詳細までは未だ聞けてないのよ。」
と、答えてくれた。
そうか、未だ浄化が完全に終わってないもんね。
私がそんなことを考えていると、フィリプさんが突然話し始めた。
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