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「カイアさんとフィリプお兄さんは誘う?」
リオさんが、ふと思い出したように言った。
「もちろん誘うわよ。」
ウィムさんが当たり前と言わんばかりに言う。
確かにこういうお祭りごとってテンションあがるよね?
「俺、行く行く!!
衣装を着るんだ。」
ジェニス君は、ウィムさんの手を掴んですぐにでも孤児院に行きたそうだ。
「じゃ、私フィリプさんを探してこようか?」
探しに行くと言う口実で、ジェニス君へのプレゼントを買いに行こうともくろんでみる。
「おう、マロン。
フィリプ兄は頼んだぜ。」
良し、もくろみ通り1人行動ができる。
私は心の中でガッツポーズをする。
「うん、じゃ探してくるね。」
そう言うと、私は店を後にする。
先ずはフィリプさんを探そうかな?
どこに行ったのかな?
……そんなことを考えながら、いつも居そうな中央公園に足を向けた。
しばらく歩くと、中央公園だ。
やっぱりクリスマスシーズン、カップルさんがいっぱいだ。
そんな中私はフィリプさんがいないか、ぐるりと一回りしながら探す。
「う~ん、いないな。」
ここ以外にフィリプさんの居そうな場所思いつかないな。
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