第1章 第2の冒険? そのお味は?

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「ここは寒いですし、カフェにでも入りましょうか?」 と言って、フィリプさんの手を掴んで近くのカフェに入る。 カフェに入るとやっぱりここもカップルだらけ。 部屋の暖かさより熱々カップルさんが大勢いるよ。 私は、空いているテーブル席を陣取ると、先ずはフィリプさんに何を頼むか聞いた。 「何頼みます?」 なんだかカップルだらけだから、ちょっと目のやり場に困る。 「俺はカフェオレで。」 私を不思議そうな目で見る、フィリプさん。 そんなに挙動不審かな? 「じゃ、私も同じものでいいや。」 どっちにしても苦いの飲めないし。 店員さんを呼ぶと、カフェオレを2つ頼む。 注文の品が届くまで、ほんのわずかな時間なのになんとなく間が持たない。 周りはカップルだらけだから余計と落ち着かないよ。 そわそわしながら待つこと5分。 やっと注文の品がテーブルの上に置かれた。 フィリプさんが、砂糖を取ってくれた。 私は、とりあえずスプーン3杯分の砂糖を入れ、かき混ぜる。 フィリプさんはそのまま、コップに口を付けた。 良し、切り出すなら今だ。 私は意を決して、フィリプさんに話を切り出した。
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