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その時、父親は笑っていた。
どうやら、俺の聞いた音は雨の水滴が屋根のトタンに当たってなっていた音を、俺は釘を打っている音と聞き間違えただけだったようだ。
それを聞いてなんだかホッとした。
そしてあの日以来、怖さはなくなり、普段通り過ごしてる。今思えばなんだか面白い体験をした気がする。
たまに人は、怖い体験を経験していないと、少し何か起こらないかなと思ってしまう。いざ起こればこの恐怖。
だから、けして怖い何かが起こらないかなっと思わない方がいいと俺は思う。
それは何故かと言うと
いつしか、忘れた頃に恐怖に襲われるからだ。
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