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1 その夜の出来事
あの日の夜、俺はとんでもない恐怖に襲われる。
その日の夜は、少し雨が降っていた。
俺はベットに横になり、目をつぶっていたが、あまりうまく寝付けず困っていた。その原因は、昼寝をしてしまった事が原因だ。
あの時、昼寝をしなければ、俺はそう思ったが、とりあえず自分の体が寝やすいような体勢をとるのが少しはマシになるだろうと考え、先ほどまで仰向けで寝ていたのを今度はうつ伏せにしてみる。そのような状態にしてから何分経ったかは分からないが、少し眠くなってきたのに気付く。
よし、このままいけば完全に眠れる。そう思った時だった。
「コン。コン。コン。コン。」
何やら音が聞こえてくる。
何だよ、人がせっかくもう少しで眠りにつこうとしている時に、そう思った。
「コン。コン。コン。コン。」
まただ、また聞こえる。何の音だろうか。
その時、まさかとは思ったが、そのまさかがその時刻とあまりにも偶然に一致しているため息がつまる。そう、そのまさかとは、丑の刻参りだ。時刻は深夜2時。
もう、この状況は最悪だった。
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