8人が本棚に入れています
本棚に追加
一
介の
企業の責任者と
しての自覚を疑います!最も、借金を盾に
女を抱こう等と思惑する時点で、人としても
企業マンとしても失格です!
番
頭役
だった夫の
事故死も、今思えば、あれは
只の事故死とは思えません!不自然な所が
多すぎます。頭取が仕組んだ銀行絡みの陰謀、
乗っ取り計画の為の、事故に見せ掛けた殺人
だったかも知れません!?然し、証拠は何
処にも有りません.......今と
なっては闇の
中…
御
客様が
御休みになった
深夜。私は宿の女湯で一日の
疲れを癒しますが、其の入浴中に夫の
死に、或、仮説を抱き一つ一つのピースを
繋げて行き、夫の死の最終結論へと辿り着き
ました。一度、疑いの芽が生じると、疑惑は
どんどん深まり、夫があんな所から投身自殺
を謀る筈が無い!自殺と見せ掛けた殺人事件
に相違ありません___
借金返済の為とて、偽装殺人を工作した、
限り無く犯人に近い男と、これ以上肌を重ね
る事は、夫への裏切りに値する。私は、そう
判断して、頭取への肉体提供を拒みました!
其の時から.........
地
上げ屋の
嫌がらせ行為が始まりました___
夜中や早朝で在ろうと、手段を選ばず土足
で敷地内を荒らしては、私を脅し、宿の空け
渡しを要求して来る。恐怖と不安に怯える
日々が続く毎日でしたが、そんな
中、私は寅と出逢い
ました
♪
私が
宿の正面
潜り門の前に停車中の
黒塗りセダンの車内へ押し込まれる所を
寅がダンプカーで通り掛かり........
ブァァァァァァァ~~~~ン♪♪
プァン♪プァン♪
プァァァァ~~~~ン♪
驚
いた
私や地上げ屋達が
けたたましい警笛音の方へ振り向くと、
ドドドドドドド.........
トラック野郎擬きの一台のダンプカーが、
排気音高らかに、黒塗りセダンへと走り迫っ
て来たのです!私も吃驚でした。車内へ押し
込まれた私は逃げ場が有りません!嗚呼、
私、死ぬんだと思いました。
運転席に視線が
行くと、
『えっ?えっ?.......寅!?』
私
は既に寅と
交際してて、椎名の
事情や地上げ屋の事も伝えて有りました♪
最初のコメントを投稿しよう!