主演・専属  杏  樹

4/9
前へ
/182ページ
次へ
  黒 と臙脂の ツートンメタリック ボディに、キャリアバイザー、フェンダー、 バンパー、タイヤホイール、ミラーをメッキ 加工した、寅のダンプが排気音を轟かせ、私 の温泉宿へと続く、県道の峠道を猛スピード で、登って来ます!  『薫、今、助けてやるからな♪』 寅が心の中で訴えて居ます♪  プァン♪ プァ~ン♪ プァ~~ン♪  其の存在感を示すかの様に、クラクション を鳴らしスピードを上げ、寅のダンプは峠道 のカーブを攻め、恰かも走り屋族宛らに、 椎名を目指し駆け上がって 来ます♪ 私のナイト♪ 4t ダンプを 自在に操り、山の中腹より やや上復の平地に建つ椎名まで、距離に して凡そ300メートル。直線距離では10 メートル有りません!私が地上げ屋達の車に 押し込まれたと同時、けたたましい警笛音が  鳴り、寅のダンプが其の姿を現しました。  『えっ?えっ?....寅!?  何で此処に?』( ・◇・)?                    寅                のダンプは、           地上げ屋のセダン後部  ギリギリて停まりました。地上げ屋達はも う車で逃げる事が出来ません♪地上げ屋の 親分は....         『ハフ....ハフ....し、死ぬかと        もった.....ふぅ~~』(汗(汗) 手 下の子分 達に限っては、大股開きで 尻餅を付き、粗相をしてしまった様です♪ 寅がダンプから下りて、其の勇姿を私の眼に 露とすると、スタスタと地上げ屋の親分へと 歩みより見下す様に___  『よぉ、人の女パクる前に、 テメエ等の心配しいや!』(怒)            『な.....なんや?』  『事務所戻って、テメエの 眼で確かめや♪』                    寅                 の言葉に          セダンに乗り込む地上げ  屋。其の地上げ屋達に向かい、言葉を発す る寅!どうして寅が此処に?と、自分の眼を 疑い困惑する私でしたが、疑問は直ぐに解け ました。『/必ず逢いに行く♪地上げ屋の事 も、此方で動いている♪もう少しの辛抱だ ♪/』昨夜の寅とのメールの 内容を思い出し ました ♪   「有り難う♪寅♪」と、囁く私。 此 の場面は 携帯小説版として、御父様が 書き足した部分です♪私の窮地を 間一髪で、寅が救出してくれたシーン♪   
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加