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黒
と臙脂の
ツートンメタリック
ボディに、キャリアバイザー、フェンダー、
バンパー、タイヤホイール、ミラーをメッキ
加工した、寅のダンプが排気音を轟かせ、私
の温泉宿へと続く、県道の峠道を猛スピード
で、登って来ます!
『薫、今、助けてやるからな♪』
寅が心の中で訴えて居ます♪
プァン♪ プァ~ン♪ プァ~~ン♪
其の存在感を示すかの様に、クラクション
を鳴らしスピードを上げ、寅のダンプは峠道
のカーブを攻め、恰かも走り屋族宛らに、
椎名を目指し駆け上がって
来ます♪
私のナイト♪
4t
ダンプを
自在に操り、山の中腹より
やや上復の平地に建つ椎名まで、距離に
して凡そ300メートル。直線距離では10
メートル有りません!私が地上げ屋達の車に
押し込まれたと同時、けたたましい警笛音が
鳴り、寅のダンプが其の姿を現しました。
『えっ?えっ?....寅!?
何で此処に?』( ・◇・)?
寅
のダンプは、
地上げ屋のセダン後部
ギリギリて停まりました。地上げ屋達はも
う車で逃げる事が出来ません♪地上げ屋の
親分は....
『ハフ....ハフ....し、死ぬかと
もった.....ふぅ~~』(汗(汗)
手
下の子分
達に限っては、大股開きで
尻餅を付き、粗相をしてしまった様です♪
寅がダンプから下りて、其の勇姿を私の眼に
露とすると、スタスタと地上げ屋の親分へと
歩みより見下す様に___
『よぉ、人の女パクる前に、
テメエ等の心配しいや!』(怒)
『な.....なんや?』
『事務所戻って、テメエの
眼で確かめや♪』
寅
の言葉に
セダンに乗り込む地上げ
屋。其の地上げ屋達に向かい、言葉を発す
る寅!どうして寅が此処に?と、自分の眼を
疑い困惑する私でしたが、疑問は直ぐに解け
ました。『/必ず逢いに行く♪地上げ屋の事
も、此方で動いている♪もう少しの辛抱だ
♪/』昨夜の寅とのメールの
内容を思い出し
ました
♪
「有り難う♪寅♪」と、囁く私。
此
の場面は
携帯小説版として、御父様が
書き足した部分です♪私の窮地を
間一髪で、寅が救出してくれたシーン♪
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