エンゼルランプをあなたに

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エンゼルランプをあなたに

   バンっと大きな銃声が響くと同時に、男はその場に崩れ落ちた。    男の正面で銃を構えていたリズは、震えが収まらないまま、腕を降ろした。その呼吸はひどく乱れている。  男が崩れ落ちたことによって、リズの視界に入ったのは、銃を構えたエルだった。その銃からはかすかに煙が出おり、エルが男を打ったことが分かる。  「リズ、大丈夫?」    エルは銃を降ろし、ゆっくりリズに近寄る。その呼吸は、かすかに乱れていた。    「ごめんなさい。あたし、また」    人を殺せなかった。リズの言葉は途絶えたが、エルには言おうとすることが分かった。そっとリズの頭を撫でる。綺麗な金髪が静かに揺れた。
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