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「…っ…商品てなんだよっ」
あまりに辛くて顔が歪む。
彼女の口から次々に浴びせられる言葉に胸の奥が詰まった。
「…っ…健兄にバレたらあたし困るから。だからやめる」
「──…っ…ふざけんなっ!こんなことになって一番困ってるのは俺だっ!!──」
「──…っ…」
なんなんだよ今日は──
昨日はめちゃくちゃ幸せだったのにっ…
あんなにキスさせて好きだって言わせてっ……
眠れないくらいドキドキさせたくせにっ──
「今日…ずっと晶のことだけ考えてっ…どうやって喜ばせようかってそればっかり考えてっ…好きだって言葉も聞かせてもらってないのにっ…こんな中途半端でやめられるかっ!」
「……呼び捨てにすんな…」
「だったら晶こそ好きにさせるなっ!…っ…こんなにっ…──好きにさせんなっ!!」
もう胸が裂けるっ
一緒にいたらもっと好きになる
それがわかってるから──
もっと一緒にいたいのにっ──
彼女の言葉が普段は冷静な俺の心をむやみにかき乱す。
酷い言葉に彼女の背中を睨んでも憎みきれない──
もうこんなに嵌まってる…
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