2章 スキャンダル

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・ 「……週刊誌のグラビア彼女は?……どうなるの?」 「──っ…あれは……ただの事務所の」 「後輩とマンションから出てきて濃厚なチュウ激写されてた…」 「……それは──」 確かにしたけどっ… 今さら週刊誌の話か? 「ただの後輩と濃厚チュウ」 「……っ…」 「ただの売り込み協力で濃厚チュウ」 「……え…」 「ただの濃厚チュウ。濃厚セックス」 「……あの…っ」 「ただの──誰とでも濃厚に出来るならあたしは要らないじゃん」 「そ、んなことは──」 「夏希ちゃんは健兄の事務所の大事な商品だから関係持ったのはあたしのミス」 「──…っ」 「迫られて困ったけど暴れてでも拒否すればよかったのにそれをしなかったあたしのミスだから──」 「──っ!?…なにそれっ」 「………」 「……っ…俺に抱かれたことミスって言うわけっ!?…」 あんなに必死で抱いたのにっ── 心臓だってめちゃくちゃ痛かったのに── それでもすげー幸せだったのにっ…
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