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マサヨシ、君の好きな先生を僕も好きだったこと、本当は気づいていたんだろ。 ブックレットをめくる。最後のページは木曜夕方五限目の思い出で飾られていた。 スタッフ紹介に目を通すと、共同訳詞者に先生、写真提供のスペシャルサンクスに僕の名前が記載されていた。 二十年越しに届いた卒業アルバムを堪能した僕はお礼の手紙を書くことにする。 彼らへの手紙はいつも同じ結びと決めてある。 激動の時代にあっても、決して変わらない絆で結ばれた二人に贈る言葉はもちろん―― 「愛し合ってるかい!」 ー了ー
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