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「…うっ…ひっ……いっいいの?
…あっ…あたし、側に居てっ…
いっいいの…?」
少し体を離して、泣きながら憲司に訊ねる私。
泣き腫らして、不細工であろう私の顔を優しく両手で包み込み、流れる涙を親指で拭う。
「ふっ。…居てよ。
…頼むから、もう一緒に居れないとか
言わないで…。
これからも、俺の隣で
笑っててよーー」
「ーー憲司ぃーーー」
嬉しくて憲司の首に両腕を回して、私は飛び付いた。
「うぉっ!」
憲司は私に飛び付かれ、バランスを崩し、しゃがんだ状態から尻餅をつく。
泣きながら…いや、泣きわめきながら、首に抱きついて離れない私を、憲司はそのまま抱き締めて、私の髪に頬を埋めてーーー
「…春花…泣きすぎて、
顔…凄い事になってるよ…。」
ーーーーーー囁いた。
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