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15話 監督
また私には女優としての日々がかえってきた。
冬哉さんにはオーナーとしての日々。
本読みに入って、とりあえず私を待っててくれた野沢監督やスタッフ、女優さん、俳優さんに頭下げた。
みなさん
「お帰りなさい!頑張ろうね」
「体はもう大丈夫?無理しないでやっていこう」
とか優しい言葉で迎えてくれた。
監督は
「何か変わったか?」
野沢監督らしい。すぐに心の変化とか知りたがる。
「『殺意』とか『殺される恐怖』知る事できました!」
って言ったら、監督は笑って
「『早智』にピッタリじゃないか。貴重な経験したなあ」
って言った。
私もつられて笑ってしまった。2人して『演劇バカ』なんだ。
監督と私は本当に同胞なんだと思った。
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